47歳(右利き男性)。患者は突然に右上下肢脱力、コミュニケーション障害が出現、著者らの施設へ救急搬送され、左被殻出血と診断のもと保存的治療を開始し、第5病日目にリハ科兼科となった。基本動作は起立動作から介助を要し、日常生活動作(ADL)は食事以外介助が必要であったが、理学・作業療法により、T字杖での屋外長距離歩行が可能となり、ADL全般も自立し、FIMは運動項目21点から81点、認知項目28点から30点へと向上した。一方、言語面では、聴覚・言語機能検査にて純粋語聾と診断され、障害像に応じた訓練が必要であったが、患者の障害教育・指導による病識向上と代用手段の活用に留意したリハビリ訓練を行った結果、発症2ヵ月後には日常会話レベルまで改善し、1年後には教師として社会復帰にまで至った。
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GOTO, A., SASAKI, N., SUGAWARA, H., KAKUDA, W., & ABO, M. (2008). Rehabilitation for Pure Word Deafness and Returning to Work : A Case Report. The Japanese Journal of Rehabilitation Medicine, 45(4), 242–247. https://doi.org/10.2490/jjrmc.45.242
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