台風0918号襲来時に伊勢湾・三河湾で観測された気象・海象観測データに基づき,同台風による高潮特性を議論するとともに,台風0918号が三河湾の水塊構造に及ぼす影響について考究した.その結果,三河港で生じた高潮は,台風通過の影響で伊勢湾側の水塊が自由長波として三河湾湾内に流入したことによって生じたことがわかった.さらに,密度・水質構造の観点からは,台風接近時の東風に起因した鉛直混合により底層の貧酸素状態が解消されたこと,台風通過の河川出水に伴って密度成層の再形成やクロロフィルaの増大が生じるなど,台風襲来時のみならず,台風通過後においても三河湾の水塊構造が大きく変化することを明らかにした.
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KAWASAKI, K., SUZUKI, K., TAKASUGI, Y., & AOKI, S. (2014). VARIABILITY OF WATER MASS STRUCTURE IN MIKAWA BAY UNDER INFLUENCE OF TYPHOON 0918 BASED ON OCEANOGRAPHIC OBSERVATION DATA. Journal of Japan Society of Civil Engineers, Ser. B3 (Ocean Engineering), 70(2), I_1170-I_1175. https://doi.org/10.2208/jscejoe.70.i_1170
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