抄録 女子短大生434人を対象に, 体重調節志向と減量実施の有無を調査し, 現在の自覚症状との関連性を検討し, 次の結果を得た。 1) 対象集団の82.9%の者がやせたいと望んでいた。 2) 同年代女子の平均的体型を基準にして客観的に体型の判定を行った結果, 対象集団の63%(n=275) の者は, やせすぎまたは普通の体型であるにもかかわらず, やせたいと望んでいた。その中の46%(n=127) の者は, 自己の体型を普通あるいは太りすぎと過大評価していた。 3) 対象者全体では, 願望するBMI, 肥満度 (平均値) は各々19.1, -7.7%であり, やせたい理由は “細身が美しいから” が最も多かった。 4) やせたいと思っている者 (n=360) のうち, 現在減量を実施中あるいは減量を実施したことのある者は75%(n=269) を占めていた。そして, 減量を実施中または減量を実施したことのある者のうち68%(n=182) は, その結果体重が減少したと回答した。 5)“太りたい”, “やせたい” とする者は, 体重の現状維持を望む者に比べ, 1人当たりの自覚症状の訴え数が多く, 体重調節志向と自覚症状の訴え数との関連が認められた。
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Kamezaki, S., & Iwai, N. (1998). Relatioship between a Desire about Body Weight, Dieting and Subjective Symptoms among Female College Students. The Japanese Journal of Nutrition and Dietetics, 56(6), 347–358. https://doi.org/10.5264/eiyogakuzashi.56.347
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