5年間でHD患者268名(慢性腎炎:CGN 212名,糖尿病性腎症:DN 56名)のうち70名が死亡した.内訳は心血管系合併症,悪性腫瘍,感染症の順であった.心血管系合併症による死亡例は脳血管障害(CVD)26名,CAD22名,胸部大動脈瘤破裂1名の計49名であった.心血管系合併症で死亡した症例は,非心血管系合併症で死亡した症例に比較して,Lp(a)が有意に上昇していた.また心血管系合併症のうちCVDに比較してCADでLp(a)は更に上昇していた.Lp(a)30mg/dl以上の症例は未満の症例に比較して生存率が低いという結果は得られなかった.CADで死亡した症例はLp(a)のオッズ比4.13(95%信頼区間1.25-15.0),相対危険度0.71で,HD患者でLp(a)はCADの独立した危険因子となることが示唆された
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Ohashi, H., Oda, H., Ohno, M., Watanabe, S., Kotoo, Y., Matsuno, Y., … Yokoyama, H. (1998). Lipoprotein(a) as an independent risk factor of coronary artery disease in patients on hemodialysis. Nihon Toseki Igakkai Zasshi, 31(6), 1017–1023. https://doi.org/10.4009/jsdt.31.1017
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