数種類の洗口剤を用いて, 初期のプラーク形成抑制効果に関して臨床的検討を行った。歯周疾患の徴候のない25~35歳の成人8名を被験者とした。実験開始前, 14日間にわたり専門家による歯面清掃と口腔衛生指導を行った。実験開始時から全ての機械的歯面清掃を中止し, 洗口剤10mlで1日2回1分間の洗口を4日間行った。実験開始時と4日後, 全歯面に対してPlaque Index (PII) を用い診査を行った。4日目の診査後, 専門家による歯面清掃と被験者自身によるブラッシングを再開し, 10日後に再び歯面清掃を中止し, 他の洗口剤により4日間洗口を行った。以上の方法で, 1) 蒸留水 (DW), 2) 0.12%グルコン酸クロルヘキシジン水溶液(CHX), 3) 酸化電位水 (AW), 4) 0.1%フッ化第一スズ水溶液 (SnF2), 5) 0.02%塩化セチルピリジニウム含有洗口剤 (CPC) の5種類の洗口剤を用いて検討を行った。全歯面におけるPII値はCHXで0.75, AW 1.21, SnF21.20, CPC1.55, DW1.61であった。これらを比較検討したところ, CHXと他の全ての洗口液, AWとCPCとDW, SnF2とCPCとDWの間に統計学的有意差が認められた。また, 全ての洗口剤において前歯部のPII値は小臼歯部, 大臼歯部のものよりも低く, 頬舌側面のPII値は隣接面よりも低かった。
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Sekino, S., Aiba, R., Aiba, T., Tsukahara, T., Tashiro, T., & Okamoto, H. (2001). Inhibitory Effect of Various Mouthrinses on de novo Plaque Formation. Nihon Shishubyo Gakkai Kaishi (Journal of the Japanese Society of Periodontology), 43(3), 283–288. https://doi.org/10.2329/perio.43.283
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