OTC薬(処方せんなしで薬局で買える薬)を求める患者に対し、対応を検討するため患者の行動パターン、薬剤師の患者への対応を調査し、患者の行動パターン、薬剤師の意見を分析しOTC薬をトリアージするための薬剤の患者へのコミュニケーションのあり方について考察した。患者はOTC薬について、効能・効果、副作用、小児への服用、薬の保管に関する不安をもち、薬剤師に不安を訴えた。患者のOTC薬に対する要望はすぐ服用したい、飲みやすい、眠くならない等であった。模擬患者に対する薬剤師の感想は患者から十分に情報を聴き出せなかった、良好なコミュニケーションをとる雰囲気作りができなかった、短時間に患者情報を把握するためには確認事項を整理する必要があるなどであった。実施した対応のシミュレーションは薬剤師の役割の学習、OTC薬の知識・選別のためのコミュニケーション技能・態度習得には有効な教育システムであった。
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Hanya, M., Shibata, A., Kamei, H., Matsuba, K., Asai, M., & Taniyama, M. (2007). Analysis of Pharmacist Communication with Patients in Triaging OTC Drugs. Iryo Yakugaku (Japanese Journal of Pharmaceutical Health Care and Sciences), 33(8), 693–701. https://doi.org/10.5649/jjphcs.33.693